障がい高次脳機能デイケア「のぞみ」

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高次脳機能障がいとは

高次脳機能障がいとは、病気や交通事故など、さまざまな原因によって脳に損傷をきたしたために生ずる、言語能力や記憶能力、思考能力、空間認知能力などの認知機能や精神機能の障がいを指します。

施設のご案内

高次脳機能専門
外来診療時間
第2・4土曜日
9:00~13:00 (要予約)
広島県立障害者リハビリテーションセンター 高次脳機能センター センター長
近藤 啓太 先生
デイケア運営時間月~金曜日・第2, 4土曜日 (祝日を除く)
9:45~15:45
デイケア休業日日曜日・祝日・第1, 3, 5土曜日
年末年始およびお盆
定員40人
対象高次脳機能障がいの方
電話番号(直通)082-845-6541
高次脳専門医師1人
常勤スタッフ

認定心理士 1人
作業療法士 2人
言語聴覚士 2人
精神保健福祉士 1人

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    高次脳機能障がいの専門医師が、高次脳機能障がいの有無および程度を診断し、デイケアの利用と並行して治療も行います。 予約制となっておりますので、まずは当デイケアまでご相談ください。

高次脳機能デイケアの利用について

ご利用までの流れ
  • 回復期病院の退院時、もしくは在宅におけるリハビリの継続について、ご本人、ご家族、支援者とともに当デイケアのご利用について相談し、決めていきます。
                   ↓
  • ご利用を検討するにあたり、デイケアの様子を見てもらう見学、実際にリハビリを行いながら、1日過ごしていただく無料体験をします。
                   ↓
  • ご利用する意向が固まった場合、医師に高次脳機能障がいの症状があるかの診断をしていただきます。診断については、当院でも行えます。また、他院のかかりつけ医での診断も可能です。
                   ↓
  • 当デイケアでは、自立支援医療制度などを利用していただきます。そのため、自立支援医療受給者証などを申請し、申請完了したら利用開始となります。
    ※すでに、自立支援医療受給者証をお持ちの方は、デイケアの欄追加申請をしていただきます。
  • ご自宅からデイケアまで無料で送迎いたします。 (主な送迎範囲…安佐南区、安佐北区、東区)※一部地域を除く

高次脳機能障がいの原因疾患

脳血管障がい  脳出血、脳梗塞、くも膜下出血 など

頭部外傷  硬膜外出血、硬膜化血腫、脳挫傷 など

その他  脳炎、脳腫瘍 など

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代表的な症状
記憶障がい新しいことを覚えたり、思い出すことができない。
注意障がい集中力が続かない、気が散りやすい。
遂行機能障がい段取りを考えながら行動したり、状況の変化に対応できない。
社会的行動障がい行動や感情を状況にあわせて、コントロールできない。
失語症話が理解できない、言葉が出ない。
左半側空間無視自分の左側の空間にあるものに、気づきにくくなる。

デイケアでのリハビリテーション

神経心理学的検査

専門医が必要と判断した場合、デイケアの専門スタッフ
が個別に検査を行い、リハビリテーションの目的を明確にしたり、効果を確認します。
(例)日本版リバーミード行動記憶検査、注意機能スクリーニング検査 遂行機能障がい症候群の行動評価、標準失語症検査など

 

個別リハビリテーション

メモリーノート
見当識・発動性・注意機能・記憶機能などの代償手段として、ご利用者全員にメモリーノートを有効活用します。
1日の予定や健康状態について、メモをする習慣をつけるようにするとともに、ご家族との連絡にも使用します。


高次脳機能パランサー
休憩時間や送迎までの空き時間には、それぞれの課題に合わせて、パソコンでの訓練ソフトの利用を勧めています。
また、希望者には自宅で行える課題もご提供します。

集団リハビリテーション

認知機能の向上を目指した集団訓練プログラムでは、お一人お一人に合った作業訓練を行っています。

【訓練プログラムの例】

  • 国旗クイズ(記憶と注意機能の訓練)
  • クロスワードしりとり(主に注意機能の訓練)
  • 買い物シミュレーション(主に遂行機能の訓練)
  • 調理訓練(主に遂行機能の訓練)など

 

一日の流れ

時間内容目的

9:45

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デイケア開始
到着された方から、血圧測定や体温測定など、ご自身で健康チェックをしていただきます。その後、一日の目標を決めていただき、ラジオ体操の時間まで、個人課題に取り組んだり、飲み物を飲みながらゆっくり過ごしていただきます。

  • 健康や一日の過ごし方に対する意識化、習慣化
10:00

朝の会
スタッフも含めて朝の会を行います。日付や当日のスケジュール、一日の目標、担当などを確認します。また、当日のニュースや季節の話題などの社会的な関心事について、みんなで話し合います。その中で重要なことは、メモリーノートに記入するようにしていただきます。

  • 見当識の訓練
  • 自発性の向上
  • 注意機能や遂行機能、言語機能の向上
10:20

ストレッチ

  • 体力の維持・向上や転倒防止
10:40 休憩 
10:50

訓練プログラム
それぞれの課題に有効な訓練要素を含んだプログラムに、他の利用者さまと協力して取り組んでいただきます。プログラム内容は、飽きることなく取り組めるように、毎日新しいものを提供します。

  • 社会的能力の向上
  • さまざまな認知機能の向上
11:30 休憩
  • 体力の維持・向上や転倒防止
11:45

食前の体操
嚥下(えんげ)体操、発声練習などを行います。

  • 嚥下(えんげ)、発声器官の運動機能の向上
11:55

食事準備
ご利用者とスタッフで、取り分けて配膳を行います。

  • 集団での協調性や遂行機能の向上
12:10

昼食休憩
食後は、みんなで協力して片付けを行います。

  • 言語聴覚士による摂食嚥下(えんげ)評価
13:30

マインドフルネス
心を”今”に向けた状態にし、自分の呼吸に意識を集中します。

  • 脳の活性化、ストレスの軽減、作業効率を上げる
13:40

訓練プログラム
それぞれの課題に有効な訓練要素を含んだプログラムに、他の利用者さまと協力して取り組んでいただきます。プログラム内容は飽きることなく取り組めるように、毎日新しいものを提供します。

  • 社会的能力の向上
  • さまざまな認知機能の向上
14:30メモリーノート記入
本日やったことや、がんばったことの記入。
 
14:45おやつ・飲みもの 
15:10

清掃
フロア内清掃を分担して行っていただきます。

  • 集団での協調性や遂行機能の向上
15:35

帰りの会
一日を振り返り、やったことやがんばったことを話します。また、翌日の予定の確認やデイケアからのお知らせをします。

  • 記憶や見当識の向上
  • 注意機能や言語機能の向上
 

デイケア終了

 
  • 会話したり訓練プログラムを続けると疲労しやすい方が多いため、休憩をこまめにはさむようにしています。

  • 外出での訓練プログラムや季節ごとのイベント時は、スケジュールが一部変更となります。

  • 利用中に体調が悪くなった場合は、随時クリニックで診察を受けることができます。

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