うつ病で病院へ行って、いろいろ検査があるのはなぜですか?
病院で検査をするのは、うつ病の原因を調べたり、ほかに内科的なからだの病気がないかを確認するためです。
うつ病は、元々の素質に加えて職場での人間関係や生活上の変化などのストレスが発病状況因となって発症するといわれていますが、からだの病気や異常が原因となって「うつ状態」が現れることもあります。例えば、女性の場合だと出産後や閉経後などの女性ホルモンが大きく乱れるときに、このホルモンの乱れが脳に影響を与えて、気分的な変化が生じることもあります。また、脳出血や脳梗塞などの病気では脳の血流や代謝が障害されるために、脳の中の気分や感情に関わる部分が影響を受けて、抑うつ状態が現れることもあります。そのため、患者さんの「うつ状態」がうつ病によるものなのか、何かほかの原因によるものかを調べるために検査をおこないます。
病院でいろいろと検査を受けると、「自分は重症ではないだろうか」と不安に思う人もいますが、これは原因を調べるための一般的なものなので心配はいりません。