うつ病の“遷延化”というのはどういう意味ですか? また、なぜそうなるのですか?

うつ病の“遷延化”というのはどういう意味ですか? また、なぜそうなるのですか?

うつ病の遷延化とは、うつ症状が十分に改善せず、長引くことを意味します。うつ病は治療により半年から1年以内に十分な改善が見られるようになります。しかし、治療を行っても症状が改善せず、遷延化してしまうことがあります。
遷延化してしまう原因の一つとしては、くすりをのむ量や期間が不十分であることが挙げられます。そして、この多くのケースで医師に相談せぬまま患者さんの判断で勝手にくすりの量を減らしていたり、服用自体を止めてしまっているのです。少し症状がよくなったからといって安易にくすりを止めることは、うつ病を長引かせたり、再発を繰り返す、つまりはうつ病の遷延化につながってしまうのです。せっかく早期に治療を開始しても、遷延化してしまうとなかなか治り難くなります。
また、治療をはじめるのが遅かった場合も、遷延化につながる可能性がありますので、うつ病かな…?と思ったら、早めに精神科の専門医に相談することが大切です。

このページの先頭へ