認知症を予防する方法はありますか?

認知症を予防する方法はありますか?

アルツハイマー病の場合、今のところ100%予防できる方法は見つかっていません。しかし、「生活習慣病を治療する」、「運動を続ける」、「脳を働かせる」、「食生活を見直す」などを心がけることが、アルツハイマー病にならないための予防であることがわかってきています。脳血管性認知症では、原因となる脳梗塞や脳出血が起こらないようにすることが、いちばんの予防法です。
「生活習慣病を治療する」では、高血圧症、高脂血症、糖尿病が関係しているため、生活習慣を見直し、血圧を下げる、コレステロールや中性脂肪を減らすなどの治療を続けてください。
「運動を続ける」では、運動は脳によい影響を与え、アルツハイマー病の予防に効果があると言われるようになってきています。ウオーキング、ジョギング、サイクリング、水泳など、無理なく継続できる運動をすることで、脳の血流がよくなり、脳が活性化されます。
「脳を働かせる」では、同じ作業のくり返しではなく工夫をしたり、一人ではなくご家族や仲間と一緒に行ったりするとよいでしょう。歌や楽器の演奏、俳句や短歌、囲碁や将棋、絵を描く、草花に触れる、などをしておられるお年寄りもたくさんいます。
「食生活を見直す」では、よく知られていますように、いろいろな食材を、腹八分目に、塩分や脂肪を控えて、野菜を多めにとる、といったことが、生活習慣病の予防になり、これが認知症の予防にもつながります。

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