認知症の人へは、どのように接すればいいのですか?
認知症であっても、精神的に落ち着いて、その人らしい生活を送ることができるようなケアが必要です。食事、睡眠、着衣、排せつ、服薬の管理、健康状態のチェックなどを中心に、安全・安心・快適な生活環境を提供します。
認知症の人に関わる姿勢としては、「(認知症の人が)自分はこうしたい」という環境を作り、ゆっくりと話を聞いてあげ、認知症の人の思いを受けとめなければなりません。そのためには、認知症になると、どのような症状が起こってくるのかを、介護する側が知っておく必要があります。
ご家族の心理としては、戸惑う、混乱する、腹が立つ、拒絶する、あきらめるなど、さまざまな思いが生じ、認知症を受け入れることにためらいが生じることもあります。ご家族自身の心身の健康維持が難しくなるかもしれません。特に在宅介護をされている場合は、適度に息抜きをする、心身をリフレッシュする、人の手を借りる、介護サービスを利用するといったことが重要になってくるでしょう。